【歴史】

スウェディッシュマッサージは、西洋の解剖生理学の概念に基づいたマッサージ方法で、
19世紀初頭、ストックホルム大学のパーヘンリックリン(1776年から1839年)によって
セラピストが行う一連の動きを含めた「医療体操」システムとして開発されました。
後の1850年代にリンが開発したスウェディッシュマッサージは、2人の兄弟、
チャールズ博士、ジョージ・テイラー博士によって
スウェーデン式マッサージとして米国にもたらされ、知られる様になりました。
今日では欧米を中心とした世界中に広がり、スポーツマッサージ、ディープティッシュマッサージやアロマセラピーマッサージなどの基盤となっています。
今日、アメリカではスウェーデン式マッサージ、スウェーデンでは、クラシックスウェーデン式マッサージとして知られています。

【特徴】

約200年前にパーヘンリックリン(1776-1839)により体操システムとして構造化された方法で、
少量のオイルを使用する事で摩擦を減らし、表層の筋群のみならず、
深部の縮んだ筋組織まで、丁寧に刺激を与え、ストレッチ効果を与え解して行きます。
痛みや刺激が無く、血液循環を高めるため、揉み返しもほとんど起こらず、
怪我や筋肉痛の予防にもなる手技方法です。
また、施術者の姿勢が研究され、自己の体重を利用するため、
施術者にとって身体や腕の負担が少ないのも特徴です。
施術する側、される側双方が健康になれる健康法のスウェディッシュマッサージ。
今日では、世界中のスポーツ医療・オイルマッサージ・エステティックを学ぶ際の
基礎技術となっています。

【目的】

スウェディッシュマッサージの目的は、全身をリラックスすることですが、同時に他の健康上の利点も持ち合わせています。血液循環の改善、血液中の酸素レベル増加、体が毒素を除去するのに役立ちます、また、筋肉の柔軟性の向上、緊張緩和、疼痛管理にも役立ちます。
これは、解剖生理学に基づき、個別筋群へのアプローチをしていく事により達成されます。

【利点】

スウェディッシュマッサージの利点は主に、血液循環の改善、心身の緊張緩和、ストレスの減少や筋肉の緊張緩和および運動改善を物理的なメリットとします。

【身体面への主な利点】

硬結した筋肉を緩め、結合組織を伸ばします。
筋肉のけいれんを緩和し、筋肉疲労を減少させます
関節を緩めて、可動域を向上させます
筋力増加
神経系を落ち着かせます
血液循環を刺激します
筋肉と肌の引き締め

【精神面への主な利点】

精神的リラクゼーション
睡眠の長さと品質の向上
ストレスや抑うつ、不安や苛立ちの緩和
コルチゾールの低下
集中力の増加
幸福感

【方法】

スウェディッシュマッサージでは、解剖生理学に基づき、
一つ一つの個別の筋肉群に対して、以下の様な基本的ステップを丁寧に行う事で、
浅い層から、深い層まで、筋繊維は縦横両方向に徐々に深くアプローチされて行き、
筋肉の緊張を無理なく緩和していきます。
この様に丁寧に、段階毎に筋肉にアプローチを行う事で、
筋緊張を負担なく緩和させる事が可能になるのです。

・軽擦法
長いストロークで、施術箇所全体をカバーし、皮膚や筋膜の緊張をほぐし、
続く深いグリップへの準備を行います。

・ペトリサージ(混練)
母指丘を用いたグリップで個別の筋
群にアプローチし、緊張を緩和させます。

・フリクション
両手の四指を用いたグリップで、個別筋群にアプローチし、緊張を緩和させます。

・交叉
個別の筋群を、母指丘、四指を用い、混練させて血流を促進し、筋緊張を緩和させます。

・摩擦および振動法
グリップを行った筋肉全体を弛緩させ、リラックス、緩めます。

・叩打法
リズミカルなタッピング